Drone surveying
重田組では、国土交通省が推進する「i-Construction(アイ・コンストラクション)」に積極的に取り組み、日々進化するテクノロジーを採り入れ駆使することで、工事精度の向上や省力化を図り、生産性の向上と働き方改革の両立を目指します。
i-Constructionとは
「i-Construction(アイ・コンストラクション)」とは、情報通信技術を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、もっと魅力ある建設現場を目指す取り組みのことです。
ドローン(UAV)を使い建設現場全体を空撮することで、工事の進捗状況の把握や仮設計画の検討を行い、現場全体の効率化を図っています。具体的には撮影した写真から三次元データを作成し、地形の測定や土量の算出に活用したり、お客様に定期的に撮影した映像を見ていただくことで、施工の流れや様子を「見える化」しています。
従来の測量では、TS(トータルステーション)などを用いた地上測量や航空機を利用した航空測量が一般的でした。地上(TS)測量では地形の変化点にあわせて標定点(プリズム)を立て、作業員が徒歩で移動しながら計測する必要があり、作業に多くの人員や時間がかかります。また、測量後は取得したデータから3Dモデルを作成する際にも多くの工数がかかります。ドローン測量は、上空から高密度かつ解析が容易な3次元点群データを取得できるため、TS測量における作業の手間やデータ処理の短縮化ができ、効率的で低コストな測量が実現できます。
従来の測量に比べて大幅な効率化や省力化が図れるドローン測量ですが、その具体的なメリットを4つ見てみましょう。
①運用コストが安い
地上にTSや標定点を何度も設置する従来の測量方法に比べ、ドローン測量は作業日数と作業人員を大幅に削減することが可能です。しかも、取得した3次元点群データは3Dモデルへの合成処理が容易で、測量後のいわゆる内業に該当するような製図やデータ分析のための人件費や作業時間の削減が見込めます。
②広範囲を短時間で測量できる
ドローン測量は人が歩いて行う地上測量よりも非常に広範囲を測量できます。また、測量に要する時間も国土交通省の事例によると以下の通り短縮されることが分かります。現場によっては工事車両などの往来を止めずに測量できることもあって、工期全体の短縮や安全確保が見込めます。
③人が立ち入れない場所に入れる
ドローン測量は上空から地表面を撮影するため、山林や山奥、あるいは災害現場など人や機材の到達が困難な場所でも、リスクを回避して安全な測量業務が可能です。
④国土交通省が推進するi-Constructionに対応した3次元データの取得ができる
ドローン測量で取得される地形情報は、3次元点群データであるため、専用のソフトウェアを使えば容易に解析が可能です。